about Ryouta Ohtani
犬
「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」という小説を読んだことがある。でもあんまり小説は読まない。犬だから。
トップに戻る
第一詩集「薄明行」(詩学社・2006年2月10日発行)
第二詩集「ひなたやみ」(ふらんす堂・2007年7月11日発行)
未刊詩集「今泳いでいる海と帰るべき川」
八柳李花非公式応援サイト「10℃」
2007年5月から最近までの作品
カナの死を悲しんでばかりもいられない。カナが亡くなってから、我が家は灯が消えたようだった。私もちせも毎朝毎晩泣いていた。私の睡眠薬の量も、主治医には内緒で倍に増やしている。/どうせなら、保健所で殺処分される猫をもらおうと思って、「保健所」でパソコン検索していたら、何故か里親募集のサイトに辿り着いた。今日、生後2ヶ月の三毛猫・ピーちゃんが我が家に来た。カナが生きられなかった分まで、生きてほしい。私はつくづく猫が好きなんだな。/こんな浮気な私を、カナは天上で怒っているだろうか。(わかっている。カナは優しかった。)/カナと暮らした4ヶ月間は、とても幸せだった。カナに守られて、私たちはどんな艱難辛苦も乗り越えて行きたい。/カナの写真、カナの遺骨、記憶にあるカナの仕草。私が初めて失った猫。不可能だと知りながら、それでもカナに会いたい。(20081201)
カナが死んだ。
カナ、20080515-20081127。
なるべくカナのことを忘れないようにしたい。(20081128)
カナに、手作りの流動食をスポイトで与え始める。キャットフード、生卵を、牛乳で溶かしたもの。(20081126)
カナの状態が悪い。飯を食わなくなった。水もほとんど飲まない。今日、ちせが病院に連れて行って点滴。好きだった魚の缶詰を開けるも、一口も口を付けず。(20081125)
「猫」をアップ。散文作品をいくつか削除。/日曜日だが、バザーのため、出勤。チヂミと綿菓子の売り子をする。百円のビンゴ大会で、エビスビール6缶パックを当ててしまった。/カナについて(ちせ談)。また縫合の糸が解けたので、いつもとは違う、日曜日開いている病院で、6度目の手術。執刀医に「ひどい縫い方だ、これでは悪くなるのは当たり前だ」と言われた。我々が信頼していたおじいちゃん獣医はヤブだったらしい。カナには悪いことをした。帰宅後カナは震えもなく、すやすやと寝入った。(20081123)
診察の待ち時間、ネットカフェにしけこむ。意味もなくページに効果をつけてみたり…。熱いシャワーを浴びて気持ちいい。確かに、ネットカフェで「暮らせる」かもしれない。しかし心はすさみそうだ。溢れかえる漫画、DVD。僅かな滞在では何とも言えないけれど。/受診が終わると夜だった。街は既にクリスマスの飾り付け。そして例のマライア・キャリー。/帰宅後、ちせから、一週間早目の誕生日プレゼントに、土鍋とジッポのライターを貰った。カナの容態はまだ悪い。(20081122)
昨日、カナ、5回目の手術。全身麻酔は4度目。腹膜内の膿みを除去。今日より消炎剤も飲ませ始める。/第三詩集について。森君よりメールで批判があり、私も納得できる指摘だった。三ヶ月をかけて推敲をする旨を告げる。しかし三ヶ月で終わらせる自信は私にもあまりない。/ホルモン焼きをあてに発泡酒。生レバー、生センマイが美味い。K君と長電話。詩を続けるべきかについてしばし考えるも、オチはいつも通りの下ネタ。流石。/←こういう「日記」は、文体がアホくさくておもろい。(20081121)
いよいよ寒くなってきた。通勤のバイクが凍える。日は短い。(20081119)
我々が異変に気付いたのは昼過ぎだった。カナの腹から黄色く濁った液体が漏れだしている。日曜日の午後に看てくれる獣医をネットで探したが、かかりつけ医はもちろん、何処も駄目。明日まで何とかもつだろうと判断して、何もしないでおいた。/しかし状況は更に悪化した。午後8時にカナの腹を見ると、縫合の糸が取れていて、傷口がぱっくり開いている。同居人はパニック状態になって、カナを入れたバスケットを持って飛び出して行った。私も後を追った。たぶんかかりつけ医だ。彼女は明かりの消えた動物病院の前で立ち尽くしていた。「どうすればいいんだ?」道端で草を摘んでいたおばあさんが獣医先生の家を教えてくれた。信号を渡ってすぐ。我々はチャイムを押した。獣医先生が出てきた。状況を話し、獣医先生と共に動物病院へ。/先生が傷口を見ている間、同居人・ちせ坊は薄暗い待合室で泣いていた(私だって診察室でカナを押さえながら泣きたかった。)。カナは一時間強の手術。無事な姿を見たときはほっとした。先生曰く、「たぶん自分で舐めて糸を切ったんだな。化膿してたが、腐る所までは行ってなくてよかった。念のため、また明日おいで」。/帰り道、我々はバスケットを抱え、ぽかんとしていた。ちせよ、人生はワイルドなんだよ。(20081116)
カナwithエリザベスカラー(牛乳パック)。/立ち飲みでビール3本、帰宅後、鶏の照り焼きでディナー。入浴後、ベランダで煙草を吹かしていたらげろった。ちせから「もう結婚しない!」と言われた。(20081112)
カナちゃんの避妊手術。絆創膏が痛々しい。立ち会った同居人の報告では、小さな子宮だったと。私は職場復帰一日目。二ヶ月ぶりに自動車の運転。(20081111)
中京郵便局前で清野君と待ち合わせ、三条新町の「すし善」でランチ。私が9年前にバイトしていた店だ。大将も女将さんも、私のことを覚えていてくれて、「良太君だと思ったわ」。下の名前、名乗ってもいないのに。涙が出そうなくらい嬉しかった。清野君ににぎりおごったっただけはある。/私は本日受診で明日からの復職を許可された。/家に帰ると、ブンちゃんの去勢手術。手術の間、我々は外で焼き肉を食べていた。白い玉二つ、睾丸はパックに包まれていた。よろよろと全身麻酔から目覚める傷口があらわなブン。猫でもなく、私でもなく、いちばんのパニックに陥っていたのは同居人だった。「今日はもう寝よう!」という、半ば暴君的な彼女の一言で、私も眠りに就く。明日から待ちに待った復職だ!(20081110)
「石段」をアップ。(20081109)
「汚水」をアップ。(20081108)
「猫」をアップ。/現実的な猫の爪切り。ごぼうカレー。(20081107)
(20081104)
「氷雨」をアップ。(20081103)
「遡った場所にあるもの」をアップ。/
指ダンス
inミスタードーナツ…。(20081030)
第三詩集「今泳いでいる海と帰るべき川」を、思潮社から出版することになりました。この詩集が無事出版出来たら、詩人としての活動はしばらく休もうと考えています。(20081029)
北白川ラジウム鉱泉・不動湯。一日がゆったりと流れていた。(20081024)
前から欲しかったポップアップトースターを買ったよ。赤くてかわいい。食パンが焼けると、ぴょこんと飛び出すのだ。電器屋で、ちせと二人で、並んだトースターを見比べながら、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」映画版を思い出していた。かえるちゃんが、小説で想像してたよりかわいい。(20081020)
JavaScriptがわからない。関数って何? ああ、めんどい…。(20081019)
ちせが帰って来た! 夕食はウェルカムバックパーティー、つばすと太刀魚のお造り。もずくも沢山食べたよ。よろこぶ猫のブンとカナが面白い。(20081018)
第三詩集は、…思潮社から出るのかな? 編集者のMさんと電話。相変わらずキツいな。(20081017)
八柳李花非公式応援サイト「10℃」に、本人blogへのリンクを作成。しかし何だ、このプロフィールは…。/ちせモグラが昨日から単身一時帰省。私モグラは、一人で猫2匹の世話。猫たちは不安になったのか、布団におしっこを繰り返す。洗濯機が忙しい。さみしさは、私を立ち飲み酒屋に駆り立てる。(20081016)
朝日がまぶしい。昨夜眠れなかった私にも、太陽は降り注ぐのだな。東向きのベランダ。パジャマ姿で、郵便受けに新聞を取りに行く。(20081012)
「『恐慌』と書いて、佐伯啓思が売れるよ。」をアップ。(20081007)
夕暮れにぽつんと取り残された身体。黒い目は何を見ているのか。私は夜が怖いのだな。眠れなくて泣きたい。/ごめん。鬱がひどい。仕事もできない体になった。一ヶ月間病休を取っている。治る見込みがあるのか、それがわからない。焦燥と不安。/私は半月も自分の状況を黙っていた。「HELP!」。/眠ります。おやすみ。(20081006)
猫カフェに行った。まあなんだ、話題についてくためっていうか。猫なんて家に普通にいるので、有り難くもなんともないんだけど…。/で、今日は雨の日曜日。新福菜館のスープって、「まずい」と「うまい」のすれすれだよな、と話しながらバスに揺られる。何であんなに混んでいるのかわからん。ラーメンは東ラ(東京ラーメン)だろ。ああ、東ラ行きたい。(20081005)
(20080930)
発泡酒を飲んでいるうちに寝ていた。起きると夜の10時半。普段使わない和室で、冬用客布団にくるまっていた。隣の布団には、台所から届く棚下灯の薄暗い明かりの下、数学の勉強をしているちせ。私が冷凍マンゴー(昨日業務スーパーで買った)を食べようと、ダイニングの明かりを点けると、「あたしはもう寝てんねんで。」とわけのわからない関西弁をしゃべっていた。(20080929)
映画「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」再鑑賞。/朝六時に起きて、朝刊を一通り読み(→変な大臣)、七時から揚げ茄子の煮浸し。猫もちせも眠っている(そりゃな、日曜日やもん)。油の煙が換気口に上がる。インスタントコーヒーを喫しながら、午後の予定に耽る。題して「業務スーパー奇襲」。ハードボイルドタッチだ! 市バスで訪れたスーパーはやはりおかしい。多国籍だ。こういうのはたぶん東京のN君あたりがくわしい。1万近くなったので、ちせから借金。バス停で、1缶38円のレモンスカッシュ、当たり前に不味い。帰って見てみるとわけわからん品の行列。しかし美味いトムヤムクンスープ。即席麺に混ぜても美味い。はずれたのは…ない。冷凍のステーキが匂っていた。マッコリが売られていたのは、マルクス(神)の救いかもしれない。(20080928)
レイダル・イェンソン「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」再読。(20080926)
何か始まるようでいて、何も始まりません!
もうどれほど前のことになるのだろうか。ざっと五年は経ったろう。
それは、私が仕事の都合で神奈川県のとある町に滞在していた頃の話だ。「仕事」といっても、私は学生をしていた。横浜にある大学の研究室に二年間、私は研究助手兼学生として勤めていた。
私は都会の喧騒を煩雑に思って、横浜からはだいぶ離れた町にアパートを借りていた。海沿いの町で、夏には避暑地として賑わうが、それ以外の季節はほとんどがらんとしていた。小さな漁港があり、その対岸の岬には別荘が並んでいた。急傾斜で丘が海に迫っている。そんな町だ。
私の借りていたアパートはひどく手頃な価格だった。また、研究助手というのもたいして忙しい仕事ではなかった。週に四日大学に顔を出せばいいだけだったし、夏や冬には長い休みがあった。私は休日はたいてい読書をして過ごしていた。訪れる客もなかったし、外出するあてもなかった。私はかなり完結した質素な生活を送っていた。そのうちにちゃんとした論文を書いて何処かの大学で正式に研究者として雇われようという心算がないわけでもなかったが、その頃はまだその頃の自分自身にこれと言って不満はなかった。いや、十分満足していたと言っていいだろう。
町役場の鐘がいつもの五時を報せ、夕暮れの残光が辺りを包んでいる。海は凪いでいて漁船は舳先を揃え、漁港に静まっていた。私は薄いビニールのジャンパーを羽織り、自転車に跨った。町で唯一のメインストリートが漁港から駅までを真っ直ぐに延びている。その途中に「あんだんて」という洋食屋があり、大学に行かない日はそこで夕食を食べるのが私の日課だった。ミートパイが美味い店だ。シェフとは既に顔馴染だった。
カピバラという大きなねずみが南米にいる。シェフはカピバラに似ていた。ずんぐりした体にエプロンを巻き、「よう」と私を迎え入れる。私はいつも日替り定食を注文する。ただし、ビールを飲むときにはミートパイしか食べないことにしていた。どういうわけかこの店はいつも空いていた。これでやっていけるんだろうか、とこっちが心配になるくらいだった。しかしカピバラのシェフはいつも陽気だった。話し相手がいないらしく、私がカウンターで食べているとよく話し掛けてきた。私はもぐもぐしながら相槌を打って聞いていた。
「この町では物騒なことが何一つ起こらない。俺は毎日退屈だよ。」
カピバラのシェフが自分で語るところによると、彼は昔、海上自衛隊でコックとして働いていたということだった。彼の年齢はよくわからなかったし、彼に家族がいるのか聞いたこともなかった。だいいち、私は口に物を入れながら喋るのが苦手だった。
(20080923)
自分の置かれた状況について、真摯に話す時が来るだろう。しかし今は黙っていたい。飛ぶ鳥の名をすべて言い当てられたら晴天。海を容易く祈ってはならない。(20080921)
母妹に続いて、父来る。韓国料理店を2軒はしご。(何でか、引っ越した先の近所に食べ物屋が少ない。それなのに韓国料理店は2軒ある。)はるもに特製蒸し豚から始まって、プッコチ餃子で1軒目を上がる。ちせは銭湯に逃げた。2軒目で父上と焼き肉。天肉、ウルテ、アギ、今日初めて知ったよ、美味い。 マッコリを瓶で飲み始めた私と父は、既にグロッキー寸前。銭湯の前でちせと落ち合う。帰宅後、阪神広島戦を、阪神が制した事をネットで確認して私は床につく。しかし不眠や〜。父は落語のCDをかけながら、もう熟睡している。(20080913)
金曜日。光の揺れている先へ。深草。竹田。墨染。夜の底を七瀬川は流れている。住み慣れた地名を、ぽつぽつとたどっていた。ほんの少しやわらいだ闇が、ターミナルのようなコンビニを包んでいる。(20080912)
疲れて岐阜県から帰ってくると、明日はじいちゃんの一周忌だから静岡県・浜松へ。おい、ネクタイの結び方なんか忘れたよ。(20080905)
人生の何かが待ち遠しい。だけど何なのだろう。猫のトイレを掃除しながら考える。明日から職場の旅行だ。飛騨高山。(20080902)
今日はちせと大津に行った。「疲れてるから」と言って寝てるちせを、朝、無理矢理引っ張っていった。浜大津アーカスで新作映画を鑑賞。でも一番見せたかったのは、琵琶湖だったんだけどなあ…。(映画を見終わると二人ともくたくただった。)/明日からちせは予備校に通い始める。今年の春にやっと入った大学を、6月にはもう辞めて、また、9月から予備校…。傍目にはそんなに焦らなくてもいいのに、と思ってしまうのさえ、たぶん本人には迷惑なんだろうな。私だってそういう時期があったもん(←だいぶ前)。/ちせは今22歳で、私はもうすぐ29歳になる。経験は違うだろうけれど、せめて、自分がしくじった事だけは回避させてあげたい。でもそういうのさえ彼女にはうざったいのかなあ。/付き合い方が上手くわからない事がまだ多すぎて、自分はちせにとって「お兄ちゃん」みたいな存在なのかな、とも考えてみる。私にとって、ちせは、正直、「妹」的な存在(ここはオフレコで…)な部分が結構多い。彼女が楽しそうにしてるとからかってみたり。その結果、必要以上にからかい過ぎて、泣かせてしまったり…。/何はともかく、ちせ(←本人くたびれて寝てる)、明日から予備校頑張れ。おじさんが応援してっぞ。(20080831)
誰かが悪いとしたら…私が悪い!/金曜、ひどい抑鬱で遂に仕事を休んでしまった。ちせに付き添ってもらって受診。抗うつ剤が2.5倍になった。でも眠剤は減った。医者もよくわからないらしい、私の鬱。副作用が心配。/詩人になりたいと思ってはいるが、aserazuni yatteyukou。(20080831)
ちせのパソコンを遂にネット接続したのが先週。で、私はユーチューブで落語ばかり見ている。/今夜の夜食はインスタント塩ラーメン2食。ぼーっとした頭で、ずるずる啜っていた。(20080828)
八柳李花、現代詩手帖投稿欄掲載。「10℃」に作品をアップ。/焼いた秋刀魚(私は丸かじり)、白才菜と油揚げの塩胡椒炒め、胡瓜と瓜と人参の浅漬け、若布と葱の味噌汁。私だけ発泡酒。/「もう、欠けているのだ。」(20080827)
夏休みの最後。すごくだるい。午前中に掃除機をかけられたのはちょっとした進歩か。介護先に行くと団地の夏祭り。市指定のゴミ袋をもらってくる。フライパンとにらめっこをしていた。/元恋人が自殺未遂をして別れる事になってから、本がまともに読めなくなった。そんな生活がだらだらと4ヶ月以上続いている。ちせがいるから不安や焦燥を感じずに済んではいるけれども。/何かに取りかからねばならない、という思いが、胸の底にマグマのように渦巻いている。私は「詩人」であらねばならない。書く事を止めてはならない。まずは読書を再開しなければ。この今が後悔の対象にならないように。私は胸を張って、詩人として生きていく。(20080824)
一日中寝ていた。旅の疲れか。夜9時に起きると、鰻の櫃まぶしをちせが作ってくれていた。明日と明後日で夏休みも終わる。働くのがめんどくさい…。(20080822)
ちせと自転車で丹波橋駅近辺を彷徨った末、結局近所の行きつけの韓国料理屋で、ピビンパ、テッチャンチゲを食べた。京都に帰ってくると琵琶湖疎水の水位はまた一段と上がっていた。都会の月も悪くない。明日も晴れるといいなあ。(20080821)
20071220-20080821
20060913-20071210
20051122-20060912
20050310-20051116
20040527-20050301